冷え性改善に効果的なマッサージである焼き塩マッサージを解説

冷え性改善に効果的なマッサージである「焼き塩マッサージ」について

へそ、腰、足の裏への「焼き塩マッサージ」

女性の閉経前後の期間を更年期といい、この時期に身体のあちこちにあらわれる不定愁訴を更年期症状と呼んでいます。頭痛、肩こり、腰痛、不眠、イライラ、のぼせ、めまいなど具体的な症状は様々ですが、大きな悩みに足腰の冷えがあります。

こうした冷えを改善するには、身体を温めて血液の流れを末梢までよくすることが大切ですが、その改善方法の一つに「焼き塩マッサージ」があります。

「焼き塩マッサージ」の大きな特徴は、あたためた塩の熱刺激が身体の一部分だけでなく、身体の要所、要所にうまく移動していく点にあります。皮膚をこするという刺激が加わることで、温熱刺激の効果がより長く持続できるのです。

また、マッサージしたところを舐めてみると、わずかにしょっぱさが感じられます。これは、マッサージに用いる袋からごく少量の塩が染み出るためですが、この塩によってさらに皮膚の末梢血管が刺激され、血液循環が促進されるのです。

「焼き塩マッサージ」のやり方

「焼き塩マッサージ」に用いる塩は、精製塩、自然塩、あるいはカルシウムが強化された塩など、どのような種類のものでも構いません。普段、お宅で使っている塩を利用してください。

塩1カップを中火のフライパンで5~10分間、多少色が変わる程度に煎ります。

塩が十分に熱くなったところで和紙、または流しのゴミの専用袋として市販されている不織布を3枚ぐらい重ねたものに包み、さらしやガーゼのハンカチで作った布袋に入れて、上を輪ゴムで縛れば完成です。

なお、焼き塩は一度使っても、煎り直せば何度でも使用できます。

冷え性の改善には、この焼き塩を3ヶ所分用意します。へそ、腰、足の裏の3ヶ所を同時にあたためることが、冷えの改善に大変効果的だからです。

まず、焼き塩を2袋分使って、へそと腰に当てます。下着にはさむか、腹巻などの前後に入れておくと便利です。10分ぐらいそのままにして、じっくりとあたためてください。

それと同時に、残りの1袋を足の裏に当て、塩が冷めてくるまで足の裏全体をこすります。足の裏全体が十分にあたたまったら、靴下を重ね履きしておきます。

この3ヶ所への焼き塩マッサージを1日2~3回、行なうようにしてください。更年期からくる冷えはもちろん、年齢に関係ない一般的な冷え性の改善にも大変効果的です。

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